制作方法を教えます!

こんな道具で作っています!

必見!造形進化論
 


 2007.07.15  Plan 
ゲームのキャラクターをアレンジ制作する構想。
題材は「ピクミン」。アレンジとしては洋ゲーの
「Gears of War」(以下GOW)とのイメージミックス。
まったくジャンルの違うゲームだが、共通点としては
「残酷」な表現がある。
「ピクミン」は可愛い絵柄で子供もプレイしているが、
喰われたり、焼かれたり、溺れたりと小さな生物の
「死」にドキッとさせられた。

最初にラフ案を描いて造形のイメージを固めていった。




2007.07.18  The face is made up
オリマーの丸い鼻はそのままで、
他は GOWの男くさい顔にした。

頬の傷はマーカスから頂く。

皺などは深く凹凸のある顔にした。
塗装すると立体感のある顔になるだろう。
から


2007.07.20  The body is made
ボディは宇宙服だが、GOWの戦闘スーツを
ベースにする事にした。

リアルオリマーは主にGOWのデザイン要素を
多く入れることで表現。
その基本となる造形の大きさ、ポーズを決めた状態。




2007.07.21  Make-up
顔は可動するので別パーツになっている。
先に色をのせてキャラクターのイメージを確認。

ここまで制作した段階で作るのを止めてしまう。

GOWのフィギャアが発売になるので、
購入後に造形の細部を確認してから作る方がいいと考えた。
しかし、発売が2008年になり長く中断することになる。



2008.06.07  The doll was bought
忘れた頃にGOWのフィギャアが届く。
戦闘スーツの詳細なデザインを確認。
リアルオリマーに施す細部デザインを再考する。

写真はマーカスとオリマーの2ショット。

異なるゲームのキャラをミックスアレンジ作品。
一年を経過して再び創作意欲が復活!!



2008.09.20  Foot is made
フィギュア購入後、戦闘スーツの細部を確認。
制作を再開する。

GOWのゲーム中のアクションで、
トドメに敵の頭部を硬質のブーツで踏みつぶす。
そのブーツ、足元から細部を制作再開。





2008.09.24  Space suit is made
ボディのデザインの大まかな形状が出来上がる。
粘土の丸みを研磨してシャープにする。

細かなパーツの制作。ダメージ表現などを
今後は施していく。

粘土はグレースカルピーを使用。
細かな造形表現が可能。


2008.09.26  Helmet is made
宇宙服のヘルメットは100円ショップで
買ったソース入れのフタを使用。
丸みのある金魚鉢のような形状ではないが、
これで代用することにする。

娘からもらったビーズを使って
ピクミンを誘導するアンテナを作る。



2008.09.26  The hand is made
手には銃を持たせるので、
強度も考慮し造形パテで制作。
基本的な形を作り、後から微調整をおこなう。
リアルオリマーの造形制作はほぼ完成。

チェーンソウ付きの銃は GOWフィギュアから拝借。
Sorry,Marcus Fenix.




2008.09.27  Painting @
ボディのベースはブラックで塗装。
金属部分はシルバーにする。
エアブラシを使用。
細かな塗装は筆でおこなっていく。
各パーツの配色はピクミンのオリマーだが、
GOWのパーツは金属っぽくする構想。




2008.09.28  Painting A 
激しい戦闘をイメージさせる汚し塗装を施す。
胸部は黄色というかベージュ系をベースに
いろんな色で微妙な色彩で塗る。
例えば返り血、装甲の塗り直した痕跡、
ジャングルでついた植物の粘液など
リアルオリマーの完成はもうすぐ。

予定通りの仕上がりで満足だ!仲間のピクミンの制作着手。



2008.10.03  PIKMIN 
ピクミン達もオリジナル通りではなくアレンジする。
全身タイツを着た感じ。

赤は尖った鼻が特徴なのでクチバシに変えてトリ顔。
青は水に強い設定からカエル顔にした。
黄色は耳があるので人間風に。

花や葉っぱは造花を利用している。



2008.10.06  AKA CHAPPY
ピクミン達の敵、
アカチャッピーを簡単に制作。

ホントに簡単に。






2008.10.09  Completion
全ての造形が完成。
しかし、真の完成ではない。

すべての造形は撮影の被写体として
制作したので、撮影しストーリー性のある
画像の表現ができて完成となる。

何度か屋外に連れ出しては撮影を繰り返す。




2008.10.04〜09 Taking a picture
撮影は屋内、屋外でおこなう。
複数の写真をデジタル合成加工するので
光源を一定にしたり、切り抜きしやすいように
ブルーバックでの撮影。
疑似映画作りのような撮影をおこなう。

150カット以上の画像からチョイスしていく。






2008.10.09〜 Digital processing
最終工程のデジタル加工作業。
パーツ合成、配色、エフェクトなど多くの工程をおこない粘土造形にストーリー性や生命感を宿していく。

1カットの加工作業6時間のモノもある。
ピクミンとオリマーの出会い、
冒険の旅、
敵との遭遇、そして激しい戦闘!
さらに続く旅……をゲームとは違うクレイ造形で
制作しました。



2008.10.12  Finish ! !
全て終了!
アレンジとしてのキャラクターデザイン、
造形の制作。
コンテを切っての撮影
最終デジタル加工

過去にも似たような作品は作ったがここまで作り込んだのははじめてだ。 構想から完成まで時間はかかったが、 今だからできた最新作です。
大好きな優れたゲーム「ピクミン」と「Gears of War」に敬意を表して……。